議会報告ASSEMBLY REPORT
2018.07.24 カテゴリ:平成30年6月定例会 5 高齢者の交通事故防止について
【質問】
昨年は、高齢歩行者の交通死亡事故が多発したが、今年に入ってからの発生状況、及び交通事故防止に向けた取組について伺いたい。
【警察本部長答弁】
本年に入り、高齢者の交通事故死者は、昨日現在で8人と、昨年同期と比べ8人減少し、特に高齢歩行者は4人で、昨年同期と比べ6人減少しています。
減少要因でありますが、昨年高齢歩行者が被害に遭う交通事故が多発したことを受け、これらをパターン化することにし、パターン化に合致する交通事故の発生場所を「要緊急対策箇所」として、再発防止に向けた対策を推進していることが減少要因の一つと考えています。
議員御指摘の「郡山北小学校前交差点」においても、要緊急対策箇所として対策を検討し、通常の歩車分離式の信号であれば、渋滞の悪化が懸念されたことから、信号制御器及び中央装置のプログラム改修を行い、歩行者用信号を車両用より5秒早く青色に変える、いわゆる「早出し」方式による対策を講じました。
これにより、渋滞を悪化させることなく、歩行者の安全を確保したところであります。
今後の更なる高齢化社会の進展を見据え、また、安心して運転免許を自主返納していただくためにも、高齢歩行者の安全確保は重要であると認識しており、今年度中に対策を行うべく予算措置をいただいた要緊急対策箇所に加え、同様の交通環境を有する箇所についても、平成33年度まで、順次、高齢者の交通事故防止のための先行対策を講じることとしています。
このほか、映像資機材等を活用した交通安全教室や、反射材の配布などの広報啓発等を積極的に実施し、高齢歩行者の交通事故を1件でも多く減らせるよう、効果的な安全対策を講じてまいる所存であります。