議会報告ASSEMBLY REPORT
2018.12.21 カテゴリ:平成30年12月定例会 6 県立高等学校の耐震化について
<質問>
県立高等学校の耐震化完了までの今後のスケジュールと、その間の生徒・教職員の安全をどのように確保するのかについて伺いたい。また、奈良高校の応急対応において、旧城内高校学舎を活用することとしているが、旧城内高校跡地は今後どのようになるのかについて、併せて伺いたい。
<教育長答弁>
県立高等学校の耐震化につきましては、今年度においても順次取り組んでおり、今年度末時点で、9校21棟が耐震化未完了となります。このうち、奈良朱雀高校、生駒高校、高田高校につきましては、耐震補強工事により2021年度に耐震化が完了する予定でございます。また、郡山高校、山辺高校、磯城野高校、大宇陀高校、王寺工業高校につきましては、改築により2022年度に耐震化が完了する予定であり、奈良高校については、県立高等学校適正化実施計画のとおり、平城高校跡地への移転により2021年度に完了する予定でございます。
次に、耐震化が完了するまでの間の生徒・教職員の安全確保の対策でございますが、構造耐震指標いわゆるIs値0.3未満の建物につきましては、地震の震動及び衝撃に対して倒壊又は崩壊する危険性が高いとされておりますので、今回、緊急の対応として、校内の代替利用や仮校舎、校外の施設利用など代替施設の確保を行うことによって、使用しないことといたしました。さらに、Is値0.3以上0.7未満の建物につきましても、知事から、できる限りの安全確保に人智を尽くすよう要請があり、また、奈良高等学校育友会からも、あらゆる方面からの安全確保について要望をいただいているところでございます。県教育委員会といたしましても、Is値0.3~0.7の建物についても再度検討し、安全確保に万全を期すよう、できる限りの努力をしてまいりたいと考えております。
また、奈良高校の応急対策として使用する旧城内高校跡地は、平成16年の郡山高校との統合後、郡山高校の城内学舎として使用してまいりました。生徒数減少により、城内学舎は使用しないこととし、建物を撤去の上、借地である敷地を土地所有者に返還する予定でございます。
具体的に申し上げますと、来年度は奈良高校の校舎として一時使用した後、再来年度、2020年度には建物を撤去し、土地所有者に土地を返還する方向で、土地所有者の理解も得ながら調整してまいりたいと考えております。