議会報告ASSEMBLY REPORT

2018.12.21 カテゴリ:平成30年12月定例会 7 不登校について

<質問>

奈良県における不登校の現状と、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの活用状況並びに不登校に対する今後の県の取組について伺いたい。

<教育長答弁>
本県の小・中学校における1,000人当たりの不登校児童生徒数は、平成25年度の小学校で5.0人、全国ワースト2位、中学校で30.8人、全国ワースト6位を境に好転し、平成29年度は、小学校で全国平均を0.8人下回る4.6人で全国13位、中学校で全国平均を4.1人下回る28.4人で全国12位となり、それぞれ大きく改善しています。また、高等学校では、平成28年度に全国平均を若干上回りましたが、平成29年度では0.8人下回る14.3人で22位となっています。このように、改善している要因として、平成27年度に全ての公立中学校、平成29年度に全ての県立高等学校へスクールカウンセラーを配置し、児童生徒・保護者との教育相談が充実したことがあると考えています。
また、不登校になる原因や背景は、「友人関係」や「学業の不振」、「家庭環境」などが複雑に絡み合っており、そのため、スクールソーシャルワーカーを活用し、アセスメントをした上で、支援プランを立て、教職員とチームで不登校を抱えた児童生徒を支援することが重要となっています。県教育委員会では、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を有する9名を県立学校及び市町村立小・中学校に派遣しています。派遣したスクールソーシャルワーカーは、ケース会議への出席や福祉関係機関等との連携・調整を図り、不登校の解決に向けた支援を行っています。
今後も、外部人材の活用を図るとともに、教員の指導力を向上させ、不登校の未然防止、早期対応に努めてまいります。

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