議会報告ASSEMBLY REPORT

2011.10.07 カテゴリ:平成23年9月 定例県議会 代表質問

リニア中央新幹線新駅の設置について【要望】
39番 自由民主党改革 小泉米造

 
 次に、リニア中央新幹線の新駅の設置について要望します。
 本年5月、リニア中央新幹線については、国において整備計画が決定され、主な経過地として「奈良市附近」が、昭和48年の基本計画に基づき改めて明記されたことは、誠に喜ばしい限りです。
 「奈良市附近」にリニア新駅ができれば、県内各地から東京への所要時間が大幅に短縮されるとともに、首都圏からの観光客が県内の観光施設等を気軽に訪れることが可能となります。そして、その効果を高めるためには、鉄道での乗り換えや高速道路を使って県内各地からの移動や県内各地への移動に便利な場所に、リニア新駅を設置すべきではないかと考えているところです。
 先日、JR東海が、リニアの具体的なルートと、沿線に建設する中間駅の候補地案を発表した時に、候補地の選定基準の中に、広範な地域の住民が利用できるようにするため、在来線との接続の良さを重視、そして、自動車では高速自動車道とのアクセスにも配慮したとのことであります。
 このような考えに立ち、私なりの思いを申し上げさせていただきます。
 今年2月の定例県議会の一般質問におきまして、JR大和路線の郡山駅~大和小泉駅間と近鉄橿原線の近鉄郡山駅~筒井駅間の、JR線と近鉄線が交差するところに乗り換え専用駅を設置してはどうかという質問をさせていただきました。本日、提案をいたしますのは、乗り換え専用駅にリニア新駅を併設してはどうかというものでございます。
 この場所に、リニア新駅が設置されれば、県民の多くは、JR、近鉄をすぐに利用できますし、周辺には、高速自動車道や幹線道路として、西名阪道、京奈和道、大和中央道、国道二十四号、国道二十五号に囲まれている立地条件から、県下各地へ、又、県下各地からの交通等のアクセスでの利便性はもっとも優れている場所であります。又、県下第一位の工業出荷額を誇る昭和工業団地もあるなど産業振興にもつながります。
 奈良県に住みながら、首都圏の企業や大学への通勤・通学や、買い物やレクリエーションなど日常的な活動の範囲が広がるとともに、県内外の観光客が県内各地の観光地、史跡、文化財等への周辺観光の範囲が拡大し、リニア新駅が新たな交流拠点となることが期待できます。
 新駅の設置には、様々な調整や費用負担の問題などがあることは承知しておりますが、私の思いは募るばかりでありまして、JR線と近鉄線が交差するところへの乗り換え専用駅の設置にとどまらず、リニア新駅を併設するといったスケールの大きな地域振興ビジョンとして、思いが膨れ上がってまいりました。
 そこで、県土のさらなる発展に向け、当該地域における乗り換え専用駅の設置とあわせ、リニア新駅の設置についても、関係機関に積極的に働きかけていただくよう、強く要望しておきます。

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